雑誌の雑記002
先日、久しぶりに開いた雑誌「エスクァイア1993年12月号、20世紀売ります」のことを取り上げました。
この頃のエスクァイアが個人的には、最高に楽しめる雑誌なのだ、と。
この雑誌の中で作家コリン・ウィルソンがラスプーチンの記事を書いていて、それは非常に興味深い組み合わせであるとともに、その書き出しは「ウラジミール・ナボコフは、もっとも自分の目でじかに見たかった歴史的事件としてルイ十六世の処刑あげている」。なので、読んだはずの記事であるのに、はたまた読み出すと止まらなくなってしまい、しかし内容は殆ど憶えていませんでした。
それはさておき、コリン・ウィルソンの本をかなり以前読んだことがあるぞ!と思いだし、部屋の中の書籍を探すと確かにありました。
ぼんやりと記憶していた内容の断片は「物体は記憶する」、例えば殺人事件があった部屋では、壁が写真のようにその出来事の一場面や感情を記録する、と言うのだ。そんな馬鹿な?と思うのが普通なのだが、当時読み込んでいくうちにこういった現象が「実はそうなのかも」と信じるに至る濃厚なレポートで圧倒的な量なのです。
コリン・ウィルソンの有名な著作は「アウトサイダー」「オカルト」で、私の持っている書籍は工作舎刊行の「ミステリーズ」。
発刊記録をみると約30年前で久し振りに開くと、それはそれは小さな文字で、1頁2段全680ページに及ぶ文章の山脈、全部読んだ憶えはなく、100項を少し越えたくらいは読んだろうか。
・マインドコントロールの結果
・パニックのメカニズム
・多重人格とポルターガイスト
・心に潜む安心感の重要性
・平行世界の存在
・予知夢のメカニズム
ざっとこのような主題の項目が400程列挙し、私が記憶に残っていたタイトルは「感情は物質に記憶される!?」の項だと想います。
このような興味、大げさな表現をすれば神秘?。
現在のデジタル思想が浸透した社会ではだんだん「そんな馬鹿な!」的事象は次第になくなる、話題にならない内容になっているのでしょうか?