0185 税金2 税金のはたらき

生きてゆくためには衣食住が最低限、必要とされています。ま、今さら何の話?となりますが、その衣食住を支えるのは、社会貢献して通貨を手にして、つまり会社や自営など、どこかで何かしら働かなくてはなりません。食べて寝て暮らす場所にしても、そこには土地や建物があり、水道や電気やガスはもちろん、トイレに行って流したら、その後は何処に流れて、誰が後始末をするのでしょうか?会社にいくときには道路や歩道を使い、信号機は365日休まず動いています。犯罪者を捕まえ、その後の裁判や更生するまでの費用は誰が払うのでしょう。

個人の生活上の安全や安心、自由と公正さの確保、また様々な権利に対する管理、これらは国民のそれぞれ個人が勝手に、自助努力によって成し遂げたとしても、日本という地理的、法的、権利等認可の下で成し遂げたわけで、それらのルールを無視したり、公共財を一切使用せずに経済活動や生活を成立させることは不可能なことです。

納税の義務」は憲法第30条に定められています。

日々の生活や経済活動を行う中で、一定の安全や権利の保護、公正の維持、制度的な保障、物理的な利便性の提供、これらは全て税金によって成立しています。納税は、その維持管理の費用であり、様々なサービスを担保する保険料でもあります。よって税金を払うことは当然の義務なのです。と、立派なことを言いたいですが、本音を言えば、取られた感がいっぱいしますし、固定資産税なんぞは、毎年請求がくると「半泣き」状態になった後、腹が立ってきます。

ま、今回は税金のグチではなく、税金の働きでした。
大きく分けて3つあります。

一つは「公共サービスです」。学校に病院、警察や消防、道路に橋、信号機に歩道橋、個人や民間の企業が造ったり運営したり、それ以外は全て国や自治体等の税金、もしくは税金の一部が投入されてできています。感謝!

もう一つは「再分配の役割」。高収入の方から税金を多く取って、低収入の人からは少なく取って、それをまた社会的な弱者に支援をする仕組みですが、日本は先進国、途上国をいれても世界的に格差は、かなり低いと言えます。ただ格差が広がりつつあるのと、低収入の者が増加している現状が問題とされています。

最後の一つは「景気調整機能」です。ま、これも説明に及ばず、ですが、景気が過熱すると課税率等を増やして消費を抑制し、逆に景気が悪くなると、税率を下げたり、特例で一定期間の控除を設けたりして、消費を刺激します。

これら3つの機能が、税金の徴収根拠ですが、何をどうやっても、結局は取られてしまいます。ではなくて納税するのです。

 税金バンザイ!