2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 0353 所得税155 外国税額控除

国外での所得との二重課税を考慮し、除外するために設けられた控除で、配当、住宅借入金等の特別控除、e-TAXの申告による控除を行った所得税額から「外国税額控除」が成されます。 また、不動産所得、事業所得、山林所得、一時所得、雑所得についての外国所…

 0352 所得税154 配当控除

利子所得は金融機関にお金を預けて、その利息が収入とされそのまま所得となります。配当の場合は投資を経て、企業への「出資」にあたり、その企業が収益を上げ、生み出した利益から支払われるものが配当にあたり、利子との決定的な違いは元本保証がないとこ…

 0351 所得税153 確定申告

所得税の確定申告は、1月1日〜12月31日までの年間収入分から納税額を計算して、翌年2月16日〜3月15日の受付期間において、納税地(住所)の所管税務署に申告書を提出します。申告義務が生じる所得は「不動産所得」「事業所得」「山林所得」の方。青色申告(…

 0350 所得税152 課税総所得金額〜納付税額

前回の「課税標準」までの算出は、所得税上の言わば「純利益」にあたり、収入、経費、損失の清算と言えます。 この損失処理の後、政策的な控除である「所得控除」と呼ばれる額を差引きます。これは社会保険料や扶養家族の人数や夫を亡くした妻など、社会性や…

 0349 所得税151 課税標準の計算

所得税の課税は「資産の増加」を根拠に課税されます。 ★所得税の仕組み→http://d.hatena.ne.jp/sotton/20120907 所得税の課税方法は主に3つあります。「総合課税」と呼ばれるものは、他の所得と合算して税率を乗じ、課税額を算出します。「申告分離課税」は…

 0348 所得税150 税額控除

所得税額を計算する過程で、まず10種の所得額から次に損益通算、繰越し控除があり、分離課税以外の所得は合算して、それから所得控除の14種を差引き税率を乗じて税額を算出します。税額控除はこの税率を掛けた後の税額から差引きますから、節税効果は高いと…

 0347 所得税149 繰越控除

前回、前々回の「損益通算」、不動産所得、事業所得、譲渡所得、山林所得に生じた損失を他の所得と相殺する算出のルールを学んできました。しかし、損益通算をしても、まだ尚、損失が残る場合はどうなるのだろうか?この損益通算をしても控除しきれない損失…

 0346 所得税148 損益通算2 通算の順序

損益通算の計算は、その損失をどういった順序で差引くのか?になります。その前に幾つかの予備知識として必要であれば、過去ブログを参考にして下さい。 ★経常所得と非経常所得→http://d.hatena.ne.jp/sotton/20140203 ★変動所得と臨時所得→http://d.hatena.…

 0345 所得税147 損益通算1 損失の対象範囲

これまで所得税の項で10種の所得区分と、所得控除についても給与所得の流れで説明してきました。仮にその年度で、これら10種の所得すべてが生じた場合、どのような計算手続きとなるのか、その計算手順の過程で必要となるが「損益通算」です。 損益通算は、あ…

 0344 所得税146 平均課税

前回の変動所得と臨時所得が対象となる課税方法が平均課税となっています。 まず「平均課税対象金額」を計算します。 A=その年の変動所得金額−(前年の変動所得金額+前々年の変動所得金額)×50% B=その年の臨時所得金額 平均課税対象金額 = A+B次に「調…

 0343 所得税145 変動所得と臨時所得

変動所得と臨時所得は前回で簡単に説明したように、経常所得グループでありながら、その収入の性質上で偏りがあるもの、あるいは数年に渡る役務の提供をある年に一括して支払われる場合が該当します。例えば、作家が去年は発行される小説がなく、今年に新作…

 0342 所得税144 経常所得と非経常所得

我が国、日本の所得税の徴収システムをみてみると、簡単とはとても言えない、かなり複雑なものとなっています。 所得税とは個人における収入、その様々な収入に対して、どのように課税するべきかを定めたものです。では「収入」とは何を指すのでしょうか?そ…