0360 所得税を終えて

さて、前回で長かった「所得税」を終えました。税金の書き出しが2012年8月だったので、所得税だけで実に1年半を費やして、凡そのこと、関連する法律が少々、と初心者が所得税全体を理解するには十分な内容になったのではないでしょうか。

これで、社会保険等と所得税が終了し、社会保険を始めたのが2012年1月で「健康保険」「介護保険」「労災保険」「雇用保険」そして「年金関係」。年金は国民年金、厚生年金、企業年金など一通りの編集に5ヶ月、66項でしたが、税金はその約3倍で1年7ヶ月、161項に及びました。

年金を編集しているときは、かなり難しく感じていましたが、所得税は事前に会計知識があったにせよ、年金に比べると幅広い知識が要求されるので、一定の確認を行うことに時間が掛かりました。そのため、既にブログに公開している箇所も、多くの修正を余儀なくされ、コラムとブックガイドを休止して、修正や補足を優先せざるを得ない形となりました。

年金の難しさは、過去から多くの改正があり、法的ルールの理解が重要でしたが、税金と比べると、他の法律と関係していること少なく、年金だけで独立した構成で理解できましたが、所得税はそう簡単にいきません。

例えば、利子や配当、株式譲渡となれば金融商品であり、その仕組みを根拠に課税していますので会計知識はもちろん、会社法金融商品取引法などが関係してきます。土地や建物も同様で、土地関連の法律や、その手続きについても必要性が出てきます。給与所得では労働基準法を筆頭に労働関係の法律、社会保障全般が関わってきます。多くの関連する法律は、必ずしも、その法律を優先して、税法の基礎としてるわけではなく、場合によれば税法の規定を優先させるケースもあり、より複雑さを増します。

悪戦苦闘しながら、また不備の指摘を修正し、なんとか所得税を終えることができたのは、少しずつですが、アクセス数が増加してゆくことで救われ、何よりの励みとなって進むことができたと感じています。

さて、次回から「転職スキル」に移ります。

これを書いている今でも、「転職スキル」という表現が適当かどうか迷うところなのですが、他にピンとくるものもなく、じっくり考えているヒマもなく、どんどん先へ進まなくてはならず、「まあ、いいか」的なのですが、気にせずこのタイトルで走り出しましょう。
転職スキル(技能)と言う言葉で、勘違いしてほしくないのは、これらのスキルを身につけると、簡単に次から次へ転職ができる、そんな魔法のようなことではない。と言うことです。

転職することが簡単で、必ず現在の待遇、境遇より「良い」ものになるのであれば、それは誰もがチャレンジするでしょう。しかし、そのような夢を見る者はいません。転職スキルの意味するところは、広く捉えるのであれば「様々なリスクにどう対応するか?」にあります。転職そのものが、一つのリスクなのですが、転職よって影響される精神面や生活上のリスクは想定できる範囲でも、かなり幅広いものになります。そして、必ずしも転職をしなくとも、現在の仕事において、また日常的な出来事に対する処理において、様々な能力が必要とされますが、それは具体的にどのような能力であるのか、そのあたりを一つひとつ紐解いてゆきたいと考えています。 

今までに、健康保険や雇用保険、あるいは厚生年金といった社会保険に関するブログ、それから所得税を書き進めてきたのは、社会人になり生涯に渡って関係を持つ社会制度の基礎的事項であり、転職や生活上のリスクを考える上で必要があったからです。

では、次回から、新たに「転職スキル」へと進みます。

これからも「ビジネスていレベル研究所」のご利用をお待ちしています。