0401 転職とはチャレンジ?

社会人になって仕事を始めて数ヶ月、数年、数十年、その間に「何か他にいい仕事ないかなぁ」などと思ったことはないでしょうか。おそらくほとんどの人がそんなことを考えたに違いありません。
しかし、実際に転職をする者は、自分を含めて周りにはどれくらいいるでしょう。男性に限って言えばかなり少数派と言えます。

会社、職業、仕事、これらは社会貢献をお金に換える社会的な装置と言えますが、小学生から大学までの勉強が、いずれ社会に出て仕事で社会貢献をするため準備であるのなら、生涯のほとんどの時間は、この「仕事」に費やすことになります。このことを考えると、自分の職業や仕事を奥深く考え取組むことは、たいへん価値のあることではないでしょうか。
けれども、実際に職を変えるということは、様々なリスクが伴い、そして必ずしも希望の就職先に採用されるとは限りません。むしろ、このことが一番の問題点で、少しでも条件の良い転職先、少しでもやり甲斐のある職業、それが約束されません。まあ、希望する転職先が確保されるのであれば、誰もが簡単に転職するのでしょうが。

就職や転職の難しいところは、この「選択権」の問題です。つまり、その就職先に採用されることです。職業や希望する会社などは、その採用条件さえ合えば自由に選択できます。しかし、それでは単に好きな勤め先や仕事を選んでいるだけで、相手方に採用されなければ、その勤め先で仕事をすることはできませんし、当たり前ですが収入もありません。採用されて初めて「選択権」、その職業や会社を選ぶことができる権利が発生するのです。
就職、転職での一番の恐怖は「採用されない」ことです。エリートやその業界で有名人であったり、何かの賞を取ったりすれば引抜きやスカウトがあるかも知れませんが、普通に働いている人には、どこかの企業からスカウトに来たなんて聞いたことがありません。

私たちは、様々な職業あるいは企業などについて、知っているようで何も知らなのです。短い経験や体験、新聞やテレビで興味本位に覗き見できる内容は、限られた表面の一部でしかありません。職業内容を詳しく調べたところで、実際にその職業に就き、長期的な経験を積むこと、一般職、管理職、責任者、統括などの階層的な地位を登って経験した方とは比較になりません。
けれども、その職業や会社について、ほとんど何も知らないまま選択をしなければならないのが実情です。こうなると「リスク」ではなく「チャレンジ」です。挑戦なのですから、リスクを軽減する手法ではなく、リスクは付き物、失敗は前提としてあり、手に入れるまでタフに戦わなくてはなりません。多かれ少なかれ、この覚悟が必要です。

さて、希望する職業に就くことや転職がチャレンジであるのなら、今から手に入れたいものを確認しなくてはなりません。同時に、現在あなたが持っているものも確認する必要がでてきます。
それから、手に入れたいものを手に入れるために、あなたが身につけなければならないものも明らかにする必要が生じます。戦うためには武器が必要で、既に持っている武器と、これから必要になるであろう武器は、自分で調達しなければならないのです。「転職の準備」とは、自己の現在と自己の将来との確認作業と言えます.

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