0023 へこたれずにいこう!

さて再就職の意味が、「ご希望の職場を獲得する」であるなら、誰もが絶望的になってもおかしくはない。

好きな仕事、職種には就けても「職場」となると、現実に現場に入って仕事を一緒にするまで、いくら想像を巡らせても、いや想像すればする程、現実とはかけ離れたものになるだろう。
 
再就職が決まり、めでたく久しぶりの通勤が始まったとしても、なかなか新しい職場に馴染めず、振り出しに戻るというケースも後を絶たない。20代の若者ならともかく、30,40代になると、次のチャンスをつかむことも容易ではない。何ヶ月も苦労して、希望とはほど遠い仕事にやっとありつけ、それでも期待を抱き、勤めを果たす職場が最悪の現場であったとき、神経衰弱ぎりぎりの選択を迫られるだろう「居ても地獄、辞めても地獄」。いくらへこたれない人間でも「人生はつらい」そう思っても仕方がない

職場環境に馴染めないとき、多くの場合、仕事内容そのものに問題があるのではなく、原因は自分の適応力とその企業独特の非常識さです。

中途採用の場合、どの企業も即戦力を要求しますから、当然あたらしく入社した中途採用者は、できるだけ早く職場に馴れ、仕事に慣れ、実績を上げようと努力します。しかし新人の頭の中は前職の仕事環境が常識となっているため、新しい会社の環境が非常識に思え、ストレスや混乱が生じます。このギャップをあまり感じなければ、その仕事その職場に合って居ると感じ、想定内であればなんとか自己改善を試み頑張っていこうと思い、かけ離れたものであれば「つらい人生よ、こんにちは!」です。
 
こういう問題は非常に難しさを含んでいます。

難しいというのは、再就職にはよく起こるケースですし、回避できる手段も有効と思えるものがありません。あるとすれば最悪の状況を予め考え、それに対して、できる限りの準備や心構えをしておく、という対処療法といえるでしょう。