0030 スケジュールか日記、どっち?

本当は、できればスケジュールを綿密にたてて、行動してゆくべきでしょう。失業してから初めて理解できることが様々起こるに違いない。そうすれば陳腐化した予定を細かく変更してゆき、またセミナーや面接など、急に入れば柔軟に対応してゆく。息抜きの日や、友人に会う日もスケジュール化して、そのスケジュールをこなすことが、当初の目的になって、モチベーションの維持に繋げる。スケジュールに打ち勝つ気合くらいは欲しいものだ。

しかし、もともとメモや記入式の計画が苦手な人、何度か試みたことがあるが、三日坊主の人などは、無理に考えなくてもいい。
企業の書類選考に何度応募しても反応がない。となれば不安や焦りは誰でも大きくなります。加えて、自分が計画したスケジュールさえ満足にこなせない、などとプレッシャーに負け、悪い思考の手助けになるり、悪循環をよぶリスクもあります。

目標や計画を紙に書いて文書化することは、たいへん重要なことです。けれども、これは他人に見せて情報共有するものではありませんから、今日は「よし!これをやろう」あるいは「約3ヶ月までに最低2社は内定をもらうぞ!」と自分に言い聞かせる方法でも充分効果はあります。このようなことは日常的に多くの人が頭の中で考えることなのです。スケジュールは企業や友人と会う場合等の「出かける」必要が生じたときの予定を記録する程度で良いと思っています。
 
よく転職セミナーなんかで「スケジュール」の必要性を聞かされることがありますが、私個人としてはスケジュールよりも「日記」の方が自然で、効果的ではないか、そう考えています。これには理由があります。まず、再就職には様々な問題が起きてきます。問題解決の訓練で、その方法のほとんどはコミュニケーションスキルが解決します。スケジュールの場合「行動」の予定とその結果の記録ですから、予定には必ず柔軟性が必要とされる修正が起こります、あるいは長期的な目標、最終的な目的さえ変更せざる得ないケースも珍しくありません。できたできないという記録には、達成感があっても、プロセス軽視の傾向、起こった問題をどう解決したか、スケジュールを強行したために問題放置や無視、または長期化しマンネリ化で達成感すらなくなる。

それに対して日記は出来事、感じたことの記録ですから、言わば対処法、理にかなっている。今日したことを書けば良いので、プレッシャーではなく喜びや反省になります。つまり多くの問題が起こるだろうと予測されている下にスケジュールを立てて達成しても、問題にどう対応したのか、という重要な部分が隠れてしまいます。これでは大きな意味が損なわれてしまいます。日記は逆に隠れた部分にスポットが当たりますから、自己管理にはスケジュールより有効に思います。

なら、両方が一番いいだろう、と言う方もいると思いますが、内容より記録ばかりに時間が掛かれば、メリットそのものが半減します。でも几帳面な方はどうぞ!