0041 採用されても時間がかかる!

転職、内定を1つもらうまでに最低でも歳の数の応募は必要を言われています。
もちろんもっとラッキーな方もいるでしょう、どこでも良いとなればもっと早く決着するかも知れません。まあ、あくまでも一つの目安です。
 書類選考では、応募して面接にたどり着くのは1〜2割程度が目安です。つまり10社応募しても面接の連絡がくるのは1社か2社ということになります。もちろん応募者のほとんどを面接する企業もあります。これは2つのパターンがあります。一つは、書類選考はあくまでも規定であって、採用においては重視していない、と同時に多くの応募、面接に対しての準備やノウハウを持っている。もう一つは辞めていく社員が多く、常に人手が足りないような会社。
 
再就職のもう一つの関門が、実は採用されてから、新しい職場に通いだす、「試用期間」が問題なのです。試用期間は企業によってそれぞれ違いますが、一般的には3ヶ月程度が多いようです。この期間はもちろん企業はあなたの仕事に対する取組方や、積極性にスピード、責任感そして結果を見ています。しかし、あなたも企業を冷静に見る目と、自分の心の動きを知る必要があります。将来この職場、この会社で熱心に、仕事に対して打ち込めるか?希望とかけ離れていってないか。現場の先輩達は厳しく感じても「親切さ」はあるか。それから過度に自分は「絶対乗り越える」と思っていないか、です。
 
再就職で採用までの道程が長ければ長いほど「もう、失業はイヤだ」と思い「絶対乗り切ってやる」タイプになりがちです。もちろん困難を越えて見えてくるもの、感じてくるものもたくさんあります。しかし30代40代の人は、これまでに難局は当然乗り越えてきた経験を誰もが持っています。つまり必死にならなくても当然、試用期間程度の「馴れない現場」を越えるくらい力は持っているのです。それを思い詰めなければ越えられない、と感じるのであれば、それは希望からかけ離れている可能性があります。
 
多くの人は新しい職場で、自分の可能性を期待し、やる気を持って挑戦し、いくつかの苦労は想定内で走り出します。だからといって、その新しく勤め始めた会社が、以前勤めていた会社より、あなたの理想の職場に近づいたかどうかは別問題です。そこを考える冷静さが必要なのです。もしあなたが、本当にイヤ気がさして前職をやめたのであれば、そんな職場はあちこちに転がっていることを、お忘れなく!