0044 3コマ戻る?

辞めたことについて他人は、必ずしも良い評価をしてくれるとは限りません。むしろ悪い評価をする人の方が多いでしょう。しかし、何も恥じることも気にすることもありません。自分自身にとっては大きな前進です。そして、また前進するしかない。前進できたとすれば、それは自己成長の証です。

日経文庫「キャリアデザイン入門(大久保幸夫)」の中にこういう一節があります。
「自分探しという言葉があるが、それは意味がない。そもそも自分や人生は探すものではなく、常に展開してゆくものだ。」その様なことが書かれていたと思います。上手い具合に展開をすることができるなら、それは成長以外の何ものでもないと考えています。双六のように「3コマ戻る」とならないためには、同じ選択や価値観を変えなければなりません。

まずは自分の中にステップアップややりたいことが明確にあって辞めたのであれば、そこに時間とお金をできる限り投資してチャレンジしましょう。そしてその精神を維持するために、どのような方法が有効であるか、決して「根性」だけで片付けるのではなく、どうすれば「やる気」を失わずに済むのか、自分で自分を管理できる方法を構築しなくてはなりません。特に年齢が進むと、以前より「面倒くさい」と感じることも多くなってきますし、興味の幅も狭くなってきますので、このあたりの努力は必要となってきます。

辞めた理由について、明確に目指す職種や職業があったり、起業や自分で店を経営される方、それは既に「転職ではなく展職」です。逆に病気や極度のストレス等で辞めた方なら、まず治療、療養が先決です。これら以外の理由で辞めた方、将来性や待遇等の条件、人間関係や自分の可能性、それらの不満や不安、やる気ややり甲斐を求めて退職された方、いっしょに展開してゆきましょう。