0054 失敗も書こう!(ディ −4)

自分の過去の棚卸作業について、仕事だけに限定せず、大いにプライベートなことも書いてください。趣味のことでも良いですし、町内会の出納長をやってた、や海外旅行先でのこと、ボランティア活動はもちろん、肉親の看病、介護、友人のお見舞いによく行ってた・・・・ありとあらゆることを兎に角、書きとめておきましょう。
 
仕事について書きとめておく場合、よく失敗したことを振り返えらず、書かないケースがあります。だれもが苦々しい思いを持っています。けれども、失敗したことも、しっかり書き留めておくことが大切です。誰もこの「自分の棚卸」は見ませんから、自分以外に漏れることはありませんし、まして批判されることなんてありえません。ですからこの際、失敗したことも書いておきましょう。
 
 失敗にも大きい小さい様々なケースがあります。失敗は、他人に迷惑をかける点では、肯定する余地がありませんが、自分個人にとっては最悪のケースとは言えない要素を含んでいます。最悪とは「何もしなかった」ということだと思っています。
 
 過去のことを書くのですから「失敗」も楽観的に捉えればいいわけです。失敗における重要な点は、とにかく「行動」した。ということと「再生」したという2点です。この二つは立派な能力といえます。

 以前ブログにも書きましたが、have toとmustはどちらも訳せば「〜しなければならない」ですが、前者は外圧的要素で、後者は自発的という差があります。これは大きな意味の差をもっています。しかし、動機の差があるにせよ、何かを感じ、こうすれば良いのではないか、と想像を巡らし、あるいは計画をたて「行動を起こした」ことには違いありません。これがなければそもそも失敗は起こりませんから。

そして、良かれと思っても、結果的に失敗することがあります。失敗すれば規模にもよりますが、多くの関係者に迷惑がかかりますし、そこから精神的な圧迫を受けます。上司からの信頼度は低下し、仲間からも批判的な扱いを受けたかもしれません。しかし、それは過去のことで、それを乗り切って再生し、あるいは、もし逃げたのなら、何ができなくて逃げ出したのか、自分の不足している能力を検証、反省する機会でもあります。
 
 失敗が多いということは、それだけチャレンジしたことも多いのだと、良い面を考えながら書き進めてゆきましょう。大なり小なり、誰もが失敗の経験はあるのですから、恥じないで書きましょう。犯罪は別ですが。