0055 詳しく思いだそう!(ディ −5)

さあ、自分の棚卸をたくさん書いて書きまくりましょう!そしてそれらのエピソードは一定の内容の厚みを持たす、言わば肉づけ作業へ進みます。
まず「動機」を考えましょう。その世界に入ったきっかけです。これも格好よくなくてもOKです。正直に書いてゆけば良いのです。

例えば、コンビニでアルバイトをした。きっかけはお小遣いが欲しくて、近所にあったから。簡単で私にもできそうに思えたから。TVで観たサッカー選手が格好よくて、影響された。小さい頃から絵を描くのが好きで、高校時代には自分で着る洋服をデザインした。時給が良いだけで入った引越しの会社のアルバイトで、そのまま社員となった。ありのままでいいのです。
そして、その世界、その職場やクラブに入ってから学んだもの。仕事内容そのものです。自ら得たものを細かく書き連ねてゆきましょう。レジー操作を覚えた、敬語を覚えた、パソコンの操作、流通のしくみや業界の大きさ、工作系では金属の性質や加工技術、建築では法律上の問題、様々なことを日々の仕事の中で学んでいったはずです。


さて、内容の肉付けを行うには質問が有効です。当時の自分を思い起こして、次のことを問うてみましょう。
・ どうしてそれを選んだのか?(動機、きっかけ)
・ そこに所属して個人的に習得した作業や技能は何であったか?
・ そこに所属して集団的、チームや組織的な働きとして習得したものは何か?
・ そこに所属してリーダー、管理者として習得したものは何か?
・ そこでの経験で、次にどういう道が開けたと思いますか?

上記5点の質問にできる限り考答してください。無論、絶対的ではありません。
詳細に書くことが目的です、しかも職歴書の草書となる分ですから、自分が納得すれば良いわけです。ポイントは仕事内容の範囲と深さ、それに伴う関係者との範囲や連携の深さ、この2点を中心に内容を進めてゆきましょう。

上記とは別に感情面も付加してゆきましょう。当時どういう気持ちで行ったのか?簡単にできたこと、あるいはいつまで経っても苦手だったこと。職場との信頼関係や評価、そういったことも自信があれば書いておきましょう。それから営業や販売、スポーツや学業、成績を数値で表せることがあれば、具体的内容とその数字を書いてください。例えば、自動車販売の営業で「ノルマ50台のところ85台を販売、営業所の中ではトップの実績」など。

それともう一つ書かなければならない重要なことがあります。それは過去に仕事はもちろん、仕事以外のことであっても「目標」あるいは「目的」を持ってチャレンジし、達成したかということ。受験でも資格試験、クラブの試合や趣味での大会、何に対してでも良いし、会社から与えられた目標でもOKです。それに対しての取り組み方や苦労した点。あるいは達成しなかったことでも、途中で挫折したことでも。取り敢えず、一度書いてみましょう。