0057 その価値観、いつ身につけた?(ディ −7)

職務経歴書は自分の魅力を相手に伝えるのですから、自分の棚卸しには時間をたっぷり使って、エピソードをたくさん書いて、その内容に肉づけをして、考えても思い出せないのなら、いったんそこで、ひとまず区切りをつけましょう。しかし、何かの拍子に思い出せたのなら、それはメモにして、また話を肉付けして加筆してゆきます。暫くはそのような調子を繰り返し、整えてゆきます。

それから自分がやってきた仕事を当時、どう捉えていたのかも振り返りましょう。
仕事=作業のレベル、ある範囲において責任を感じるレベル、その道を体系的に勉強し、新たな展開を求めるレベル、様々な成長段階があったと思います。
そして、もう少し時間を費やして、その自分の価値観を知りましょう。

どこかでアルバイトをしなくてはいけないので、近所で適当に探した。ある意味一般的な行動です。しかし、そもそも「近所で適当」という価値観は自分の中にどうして生まれたのかを問うてください。もし、「お金が入るなら、仕事なんて何だっていい」と考えたのなら、おそらく確かにお金は入ったが「その程度」のお金しか入らないはずです。「探すのが面倒くさい」というのも聞きます。もちろん偶々行った先のアルバイトから将来が開けた例もあるので、否定するつもりはありません。注意してほしいことは、「仕事を適当に選んだ」ということは「自分を適当に扱った」と同様の意味です。まずは自分に関心を持たないと、その仕事の魅力にも気づかないでしょう。そういった意味でも「自分の棚卸し」を深く行うことは決して無駄ではありません。


以前読んだ自己啓発の本にこんなことが書いてありました。著者はシュラー博士、この人は米国でも有名な神父さんです。思い出しながら書いているので、表現の違いはご勘弁を!
< もし、あなたが「こうなりたい!」と思ったなら、あなたのその想像が「神」なのです。神に従えば成功を手にし、神に背けば、いつまで経っても今の境遇から抜け出せない貧しいままだろう >

ここで言う「神」は、何もビジネスに限定しているのではありません。ダイエットでも、草野球でも、ケーキを作りたいでも、日常の想像を実行することが大切で、「貧しい」は経済的なことより精神的なことを意味します。