0079 家庭を会社に見立てると!3

さて投資というと株式や債券、FXなんかを連想するかと思いますが、広い意味では子どもの教育についても投資ですし、自己のスキルアップや健康を維持することも投資であるといえます。
 
企業の場合、一般的には資産運用にあたる財テク、工場や店舗を増やして生産力を上げたり、システム構築や増設、社員教育等のことが投資にあたりますが、これは将来的には利益として回収できることを前提、あるいは生産性を維持するために行われます。
 
家庭や個人もまったく同じ意味での投資思考が必要ではないでしょうか。
 
自分の好きなことにどんどんカネを使う。せっかく苦労して働いているのだから、好きなことに費やさないでどうする!この意見には私も賛成です。
 
しかし資金に余裕がない場合、どこにお金を使うかは慎重に検討が必要です。
 
例えば現在、勤めている会社では経理実務をこなしているが、将来は税理士の資格を取って独立したい、そう考えているのなら、稼いだカネの幾らかをその勉強に費やさなくてはならない。

そして、その勉強方法は何通りか考えられる。
 
参考書や問題集を買って独学で学ぶ。インターネット等の通信教育で学習する。図書館へ通うというのもあるかも知れない。多くは資格の学校に通うだろう。けれども費用はどうだろうか?図書館や自宅で独学するのであれば、学校へ通う学習費よりかは安くあがるだろう。
ここで検討すべき点は、それを自分自身への投資と見るのであれば、その費用に見合った効果が期待できるかを判断する必要があるということです。
 
独学の費用が10万円で通学が50万円掛かるとすれば、どちらが効率の良い投資であるのか?
 
この場合、間違ってはいけないのが「税理士の勉強」ではなく「税理士の資格を取る」と言うことが目的となります。
 
もちろん時間的な余裕や向き不向きなど個人差や個人的な環境も様々なので単純に比較することは容易でありません。けれども通学すればその時間は強制的にでも勉強することになるし、また同じ目的の仲間ができて、それが刺激となり、モチベーションの維持に貢献します。
何よりも合格に的を絞った効率の良い学習内容を提供してくれて、問題や理解の難しい箇所も先生がきちんと対応してくれる。つまり独学より早くに合格する可能性が高いわけです。
 
1年でも2年でも早く合格することができれば、独学と通学のコスト差はむしろ通学の方が安いといえるのではないでしょうか?

もちろん独学の一発合格が一番安いわけですが。
 
と、資格試験ひとつにしても、効率的な投資とは難しいものです。

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