0111 準固定費

完全固定費の次は「準固定費」。これは光熱費や携帯電話等の通信費が主でしょう。

利用すると必ず費用となって消費されますが、固定でなく使用量によって支払額が変動する性質のもので、しかもあまり使用量をコントロールできないもの。ガスや電気は必ず最低限の利用をしなければ生活できないこともありますし、逆に贅沢に使うこともできます。どちらにしても毎月、期日には利用額を支払うことになります。

これと同じような消費に「食費」や「雑費」があります。食費の中には、缶コーヒーやお弁当代も含みますが、友達と飲みに行った等は「交際費」に属します。雑費は主に消耗品の費用で、石けんやゴミ袋、文具代の他、どこにも属さないような消費が含まれます。

これらの共通する性質は、意識次第で、ある程度の節約が可能ですが、本当に節約をして費用を継続して抑えるのであれば、電気代は省エネ性の高い家電製品に買換が必要ですし、食費を抑えるのであれば、食生活の見直しやプランに沿った改善が必要で、なかなか難しいものがあります。

節約とは別に、季節性にも影響されやすく、例えばガス代では夏は安く済みますが、冬には消費量がどうしても上がります。食費にしても夏はビールやジュース等の冷たい物が多くなります。

つまり「準固定費」とは、ある程度のコントロールできますが、消費量に比例して費用が変動し、完全費用となる支出です。
前回の「完全固定費」と、この「準固定費」は生活の基礎的条件で手取収入からこの2つの固定費の割合が高いと、貧乏である可能性が大きいと言えます。