0120 国民年金1(基礎年金) 加入について

国民年金は基礎年金と呼ばれ、国が掲げる「国民皆年金制度」の基本となる制度で、20歳以上60歳未満の全ての者が加入する年金制度で、老齢、障害、死亡により給付が行われます。

厚生年金や共済組合などに加入すると、自動的に国民年金(基礎年金)に加入となり、加入者本人とその配偶者も対象になります。また、自営業者等も国民年金の加入対象となっています。

この年金の運営、管理を行う「保険者」は国である厚生労働省管轄で、実務上の機関としては「日本年金機構」と年金事務所が行っています。手続き等の事務上の仕事は年金事務所が(一部市区町村もあり)、給付などは日本年金機構が行っています。

加入者にあたる被保険者については、前回に記述した通りで、付け加えると第一号被保険者の学生については、所得が一定額以下であれば申請により保険料を納めなくてもOKです(学生納付特例)。それから第三号である被扶養配偶者の場合、妻が主収入で夫が病気等で入院し、扶養配偶者となる逆のパターンもあります。

「任意加入被保険者」とは、現制度で国民年金の適用から除外されている者で、将来年金の受取を希望される方が加入できる制度です。国内に住む60歳以上65歳未満の方や、海外に住む20歳以上65歳未満の日本国籍である方などが対象となります。

年金の被保険者の資格取得は、細かな条件を除くと、日本国内に住み、20歳以上で、老齢の年金支給を受け取っていない者、となります。

加入手続きについては、第一号被保険者の場合は20歳になると14日以内に「国民年金被保険者資格取得・種別変更届書」を市区町村に提出する必要があります。会社に就職して厚生年金等に加入する場合は、事業主側が手続きを行いますから、厚生年金加入と同時に国民年金に加入が行われ、加入者本人が直接手続きをするわけではありません。第三号被保険者も、第二号の加入時に被扶養配偶者としての届け出(国民年金第三号被保険者資格取得等届)を事業主に提出することによって成立します。

被保険者になると「年金手帳」が交付されます。中に本人の氏名と基礎年金番号が登録されていて、一生涯使用することになります。

この基礎年金番号は、昔は厚生年金と国民年金で異なる番号を持つケースもありましたが、現在では1人1つの番号に一本化され、公的年金はこの基礎年金番号によって管理され、共済年金から厚生年金への移動や、老齢になってからの受給も、全てこの基礎年金番号が必要になります。

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