0121 国民年金2  保険料

国民年金の保険料額の算出は以下のとおりです。

まず、平成16年までは、それまで13,300円と据置になっていましたが、この年の改正により、平成17年4月から毎年280円づつ引き上げられることになり、その280円を上乗せした額に保険料改定率をかけた値が納付する年金保険料額となります。

この「保険料改定率」は、前年度保険料改定率 × 名目賃金変動率 の値となります。
名目賃金変動率」とは、物価変動率 × 実質賃金変動率 の値です。

つまり、今年度の保険料改定率の計算式は、
「前年度保険料改定率」 × 「物価変動率」 × 「実質賃金変動率」 と、なります。

なんだかピン!と、こないので実際に平成21年、22年、23年の3年間の納付保険料額の算出を行ってみましょう!
平成16年の保険料額は13,300円だったので平成17年は280円を足した13,580円が引き上げ保険料額で、毎年280円加算されますから、平成21年は14,700円になります。

そして平成21年の前年にあたる平成20年の保険料改定率は「0.999」になっていました。
物価変動率は「0.00%」で実質賃金変動率は「−0.2%」でした。この場合の平成21年の保険料改定率は、0.999 × 1 × 0.998 = 0.997 と、なります。
従って、平成21年の納付保険料額は14,700円 × 0.997 = 14,660円です。

次年度の280円加算は納付保険料額の14,660円に足すのではなく、改定率を掛ける前の額、つまり平成16年の額を基準に毎年、単純に280円を加算するだけなので、平成22年は、14,700円 + 280円 = 14,980円 と、なります。
平成22年度の改定率で示されている物価変動率は「1.4%」、賃金変動率は「−0.3%」
平成23年度の改定率で示されている物価変動率は「−1.4%」、賃金変動率は「−1%」
なので、この値で計算すると、

平成22年度 = 14,980 × 0.997 × 1.014 × 0.997 = 15,100円
平成23年度 = 15,260 × 1.008 × 0.986 × 0.990 = 15,020円
と、なります。

まぁ、こんなこと知らなくても問題ないけど!

日本年金機構国民年金保険料の額はどのようにして決まるのか?→http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=1790

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