0123 国民年金4 国民年金基金

前回で国民年金の2階建て部分にあたる付加年金を紹介しましたが、もう一つの2階部である「国民年金基金」についても触れておきます。

対象者は第一号被保険者のみで、主に自営業者の方の任意加入とされ、厚生年金との格差是正が目的とされています。厚生年金や共済年金は、基礎年金(国民年金)と報酬比例の年金(2階建て部分)がセットになっている年金と考えてください。

尚、付加年金に加入すると、この国民年金基金には加入できません。制度上、この2階部はどちらか1つにしか加入できなくなっています。

この国民年金基金は「地域型」と「職能型」とがあり、地域型は各都道府県に1基金ずつ設立されています。職能型は同業者、25の職種別ごとに全国で1基金ずつ設立されています。地域型では他府県に転出すると加入員資格がなくなり、職能型では、その仕事を辞めてしまうと加入員資格喪失となります。

掛金については、まず一口目がA型とB型に分かれていて、ABどちらかの選択になります。A型は保証期間15年が付いていて、B型には保証はありません。その違いで掛金も若干かわってきます。保証とは年金受給前、もしくは受取期間中(65歳〜80歳)の間に加入者が死亡した場合、残された遺族に一時金が支給される制度です。

A型かB型を選択し、2口目以降は5種類の異なった内容の年金を、ある程度自由に選択できます。もちろん5口、10口と掛金が多いほど、将来の給付額も多くなります。しかし制度上の掛金の最高限度額は月68,000円までとされています。
最初の1口目A型、B型は終身年金で生涯受給できますが、2口目以降の5種は一定期間の受給、保証期間も異なり、それで5パターンあるわけです。従って組合せや口数によって当然、掛金も将来受け取る給付額もかわってきます。

年金の種類や実際の掛金、給付額の算出については「国民年金基金」のホームページを参考にして下さい。シミュレーションがあるので便利だと思います。→
http://www.npfa.or.jp/

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