0187 税金4 税金の種類

様々な物を、様々な理由で課税していますが、徴収するところは国か地方自治体のどちらかです。また何によって税を分類するかでも税の名称が変わってきます。

1)、課税する者が国か地方かで分けると → 国が徴収する税を「国税」と言い、税務署は国税における出張所にあたります。地方自治体が徴収する税を「地方税」と言い、都道府県民税と市区町村税に分かれ、都道府県民税は各地域の税務事務所、市区町村税は役所の税務課が担当窓口になっています。

2)、納税が課税対象者と同一か否か → 「直接税」は、所得税法人税のように、税負担者と納税者が同一の場合を言い、「間接税」とは消費税等のように、税負担者と納税者が異なる場合が該当します。例えば収入等は給料から直接、所得税として税金を徴収されています。けれども飲食店等で食事をしたときの消費税は、課税されたのは食べたお客様ですが、納税はお店側になるので、間接税ということです。

3)、課税対象(どのような場面で課税するのか)でみた分類 → 「収得税」は収入、所得等を対象に課税されます。「財産税」とは財産を所有している、もしくは財産の相続や贈与に対して課税されます。「消費税」は名の通り消費すると課税されます。「流通税」は一定の資産の権利の移転、自動車や不動産などの取引にかかります。

4)、徴収した税金の使い道 → これは「普通税」と「目的税」がありますが、普通税は特に徴収目的を限定せず一般財源として扱われ、目的税は特定の財源として使用されます。
国税で直接税
収得税 → 所得税法人税
財産税 → 相続税贈与税
国税で間接税
消費税 → 消費税、酒税、揮発油税、航空機燃料税、石油ガス税、タバコ税、関税、{地方道路税電源開発促進税、タバコ特別税}
流通税 → 有価証券取引税、とん税(外国船の入港に対する課税)特別とん税印紙税自動車重量税、登録免許税、日本銀行券発行税
地方税道府県税)で直接税
収得税 → 道府県民税、事業税、{水利地益税自動車取得税軽油引取税、入猟税}
財産税 → 固定資産税、法定自動車税鉱区税、狩猟者登録税
地方税道府県税)で間接税
消費税 → 地方消費税、タバコ税、ゴルフ場利用税、法定外普通税(条例により制定できます)
流通税 → 不動産取得税
地方税(市区町村税)で直接税
収得税 → 市町村税
財産税 → 固定資産税、軽自動車税、鉱山税、特別土地保有税
地方税(市区町村税)で間接税
消費税 → タバコ税、法定外普通税(条例により制定できます)
流通税 → {水利地益税共同施設税事業所税宅地開発税都市計画税国民健康保険税入湯税、}
※ { }内は目的税で、他は普通税です。