0188 税金5 当初は所得税のみで!

さて税金の種類を前回お伝えしました。しかし、全ての税について説明はできませんので、中心となる「所得税」について進めてゆきたいと考えています。

そもそも、このビジネスていレベル研究所は、会社勤めをして生計をたてる暮らしのなかで、どのようなリスクがどの程度あって、備えるならどのようなスキルを身につければよいのか、そこが出発点です。これからやっと税金に入ってゆくのですが、最初は給与明細から始まり、その給与明細で天引きされている項目を調べて、理解してゆく。今はまだその途中で、健康保険、雇用保険労災保険、厚生年金等の社会保障による納付が終わり、やっと税金のところに辿り着きました。

給与から天引きされるのは「所得税」なので、税金について全般的に勉強するのではなく、所得税が重要な位置づけで、所得税の中でもとりわけ「給与所得(源泉所得税)」が中心に考えています。この所得税が終わって、やっと「給与から天引き」が終了となります。

この所得税の次に「会計(財務諸表)」を予定していますが、税金の続きとして「相続税贈与税」をやった方が良いのか迷っています。

所得の概念が「純資産の増加」にあたるのであれば、相続税贈与税も必然となるのですが、なにせルールの範囲が広く、親族についてのことや、資産評価に事業継承なども含まれてきますので、民法や会計知識も必要になってきます。そして、この相続税は本当にケースバイケースで、実際に相続するときは、必ず弁護士や税理士等の専門家に頼まないと、解決できないでしょう。それから殆どの人は、高額な資産の相続ではなく、課税対象になる相続は約4%程度と言われています。そのため税理士の中でも、知識はあっても相続の実務を経験している方はかなり少ないと聞いています。従って、一応必要な項目として考えていますが、優先する勉強は他にたくさんあるのが事実です。なので、所得税の流れで相続税贈与税と続けても、ごく簡単で、限られた範囲の「相続税贈与税」になりそうです。

所得税が終わると、これで「給与から天引き」が終わり、一般的な「可処分所得」、いわゆる手取額が残ります。しかし、実際の生活には家賃や住宅ローン、光熱費に通信費などの毎月の固定費用があります。それを支払って、ようやく自分で使えるオカネとなりますが、これまた食費に消耗品など、天引きに近い状態の「出費」があるわけです。

私は何もファイナンシャルプランナーの勉強をしよう!と皆さんに言っているわけではありません。これからの時代を乗り切るには、この当たりの知識も興味本位、初歩的程度に必要だろうと思っているのです。ただファイナンシャルプランナーは、資産運営の有利不利や、リスクの提示と商品選択が主で、年金や税金、個人に法人と範囲はかなり幅広いものがありますが、軸になるのは金融商品と不動産で、もちろん大いに役立つのですが、私のような貧乏サラリーマンには的が外れています。

ファイナンシャルプランナーでは、既にある資産の運用、もしくはオカネの使い方の選択で、収入が上がるわけではありません。サラリーマンの方なら分かると思いますが、収入を自分でコントロールすることは、殆どできません。不況で売上が極端に下がれば、給料やボーナスが減る可能性があり、倒産だってあり得る。逆に好況であればボーナスも上がる可能性もあります。しかし、これは自分の力量ではありません。サラリーマンが収入を上げるとすれば「出世」くらいではないでしょうか。

会社勤めの方で、勤め先が満足のゆく職場であったり、満足のゆく給料であれば、さほど今の日常的な環境に「改革的」になることはないでしょう。それで良いのです。しかし、職場も不満、給料も不安であれば、とどのつまり4つしか選択がありません。一つは?「転職」もう一つは?「起業」3つめは?「開業」です。最後の選択は?「そのまま留まる」です。

あなたがもし「強運」の持ち主であれば、ちまちました勉強は放り投げて、そのまま宝くじ売場に直行して下さい。そうでない方は「備える」しか道はありません。備えていないとチャンスさえ逃してしまうかも知れません。また、チャンスを手にした後も人生は続くのです。新たに備えるしか方法はないのです。

ビジネスていレベル研究所が提供したいものは、上記の4つのよりよい選択と、選択に至るまでの「備え」です。もし、あなたが上記の4番目「そのままとどまる」を選択しているのであれば、それは漠然とした不安だけで、準備不足であるかも知れません。「備え」というのは、着実に準備をして、漠然とした不安を具体的な不安に変え、そのリスクを検証し、少しでも成功の確率を増やすことなのです。それを考察した上で「留まる」を選択したのであれば、それが正しい選択なのです。

で、話をもとに戻しましょう。所得税です。収入と支出の内容を理解することが根本ですから、相続税贈与税は後回しになるかもしれません。

と言うことで、次回から所得税関連の「お勉強」に進みます。