0405 キャリア・プランについて

「キャリア・プラン」や「キャリア・デザイン」という言葉は、日本では大学生の就活経験者でないと耳にしない言葉かも知れませんが、欧米ではそれ以前の高校生や中学生からキャリア教育として、自己の将来の仕事について、生活について、社会貢献について学んでゆきます。

「キャリア」は何も高学歴な人が高収入な職業に就く、と言ったことではありません。もっと単純に「自分自身が仕事と向き合うこと」です。生きてゆくためには収入を得なければなりません。収入を得るということは「仕事をする」と言うことです。仕事とは「社会貢献」のことです。会社という組織は社会の中での役割は「社会貢献をする装置」で、貢献した対価をお金で支払ってくれます。会社に勤めなくても自分で社会貢献をして、世間から評価され、相手側が喜んでお金を支払ってくれるのであれば、どこにも勤める必要はないのです。

生活のため、子どものため、好きな人のため、自分自身のため、遊ぶため、理由は何であれ稼がなくてはなりません。つまり、人生の一番多くの時間は「仕事」に費やされることになります。従って、毎日いやいや仕事をするのと、毎日ワクワクして仕事をするのでは大きな違いがあります。そして、できるなら自己成長して、充実した日々を送りたいと考えるのが「キャリア学」の意味するところです。

キャリア・プランを考えるとき、いくら自分で緻密なプランを練っても現実にはその通りにいかない事が殆どです。会社から思ってもない辞令が出たり、以前とは全く仕事内容が違う部署へ異動になったり、思いがけないチャンスが訪れたり、生活環境が急変したり、自分ではコントロールできないことが次々に起こるのが人生です。
しかし、全くキャリア・プランを無視することもできません。「職業的アプローチ」は例えば、医学部を出て、総合病院に勤めて、一定のキャリアを積めば自分で開業医として独立したい。「条件的アプローチ」では例えば、女性の方では30歳前後で結婚して子どもを産んで、と考えると産休や育児休暇などが充実している業種や企業を目標にプランを考える必要が出てきます。

このようにキャリア・プランは、その考え方や、プラン建ての手法を学ばなくても必然的にその立場になれば思案することになります。その立場とは就活であったり、転職や再就職であったり、出産や育児によって生活環境が変わる方、専業主婦から仕事探しをする方、一度退社して留学を望む方、あるいは介護や病気によって仕事を制限される方など、様々な試み、様々な環境の変化によって起こる、仕事や生活、大袈裟に言えば人生の一つの岐路に立つ者です。

ここで問題となるのが、その時々で断片的な対応となるより、継続的あるいは日常的に意識を高めることです。自分にはどのような能力がどの程度あり、何が不足して、もっと必要な能力とは何であるのか?これらのことを日々意識して仕事に取組むのです。そうすると様々な自己認識や能力構築が格段に高くなり、就活や転職だけではなく、現在の勤めている仕事に対しても在り方、モチベーションに変化が生じ、将来的に良い効果が期待できるようになります。

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