0423 転職のスキル、準備編20 自己分析・自己認識

<自己分析・自己認識編>

自分自身のことを知る事は、とても大切なことなのですが、なかなか面倒くさい作業です。
例えば自分の感情も相手の感情も刻一刻と変化してゆきます。普段、笑い飛ばしている相手からの言葉が、時には腹ただしく聞こえたり、いつもは聞き流すような退屈な言葉が、場合によれば重要な意味として捉えることもあります。様々な自己の感情起伏、複雑に巡る心の動きを、起因、関係性、正確な表現で文章化し、頭の中で認識する。このようなことを日々トレーニングしている者はいるのだろうか?価値観や考え方、それに伴う判断や行動について、言葉、表現についても環境や年齢によって変化してゆくのです。

自己分析、認識は性格的な要素と能力とに大きく分かれます。性格的要素は気質と性格に分かれ、気質は変えることが困難と言われ、性格は環境や意識、訓練によって変化は可能とされています。

また、能力の分類については、まず知識系の読書や勉強によって獲得する類の能力です。学生時代に成績優秀でテストの点が良く、偏差値も高かった者が実社会に出て、仕事をすると至って普通の実績でしかない。これはインプットの勉強、テストの点取りには長けていたに過ぎない。勿論テストの点もたいしたこともなく、実社会に出て仕事をしても尚、たいしたこともない者が殆どなのだが。私もその中の1人です。

もう一つの能力は「経験の継続」。つまり実務や技術を身につけること。個人的に獲得した独自のノウハウだと言えます。この経験則は、もちろんその方面の知識が不可欠ですし、自己のレベルを知って更に応用的な実務経験を欲して成長してゆきます。転職ではいちばん重視される能力です。どのような経験を重ね、どのような類の能力が自分に備わったのか、次回からの能力分類を参考にして自己認識に役立てて下さい。

また、この経験の継続は、例えば熟練者では作業等の速さ、正確さ、精度の高さ等が挙げられますが、総じて「予想、予測レベルの高さ」が身につくとも言い換えられます。頭の中で過去の経験から検索して、必要情報を分類し取捨選択して、次に対応すべき要求に完成された力を発揮できるのです。経験者の「カン」とはこの予測の精度のことで「当てずっぽう」と異なるものす。

最後の一つは「コミュニケーション・スキル」で、これは仕事だけに限らず普段の生活にも役立つ能力です。「知識系」は頭での獲得、「経験」は全身、五感での獲得で両方ともインプット作業ですが、コミュニケーション能力はアウトプットの能力と言えます。アウトプットとはいえ、このスキルも結局は知識と経験から獲得し、その場面にふさわしい対応や言動を、より効果的に応用することです。

コミュニケーション能力を一言でいうなら「他者との信頼関係を築くこと」に尽きますが、この「信頼」の解釈は幅広く、ビジネス上の信用もあれば友達づくりの親近感や思いやり、近所付き合いやその場限りの親切まで様々な距離を含みます。コミュニケーションの難しさは、その距離を前提とした言葉の配慮や表現等もありますが、自己と相手の心理的な要素も絡んできますので、自己感情のコントロールと相手の感情の推測も重要なスキルであり、訓練が必要とされます。
ここでは、このコミュニケーション・スキルの分類紹介と、知っているようで知らない基礎知識と言える「鉄則」を少々解説して、日頃の実践で活用し、幾程か身につければ幸いです。

自分の性格を知り、感情的なる言葉や状況を知り、また身につけた能力の種類やレベルを知り、例えば転職の際「職務経歴書」や「面接」では、自分自身が自分自身についてどれほど知っているのか、それをどのように相手に伝えれば、より効果的に認知されるのか?また、よりよい印象を持ってもらえるのか?

自分を知ると言うスキルは成功や成長を促す重要な鍵といえます。

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