0428 転職のスキル、準備編25 キャリアプラン考

キャリア形成を考えると、やはり20代がいちばん大切な時期であることは間違いありません。30代、40代と年齢を重ねるに連れて、過去のキャリア(経た歩み、経歴)から将来に向けて修正、変更することが困難になってきます。
20代では社会に出て、多くの方がどこかに就職して働いています。正社員の方もいれば、非正規で働く人もいます。入社して3〜5年経つと、仕事は一通りこなせるようになり、後輩もでき、上司の仕事内容や会社での将来の道筋が見えてきます。そして、プライベート(ライフキャリアと言います)でも結婚をして子どもを産んで家庭を築く者もいれば、独身でヒマさえあれば遊びに興じる者もいます。

この20代の時期に現在働いている会社に留まるのか、他の会社に転職するのか、あるいは職業そのものさえも変えてみるのか、その選択が社会的にも容認されている年齢と言えます。公務員の採用試験も多くは30歳未満の制限がありますし、民間企業でも30歳台に入ると求める経験は管理職となってきます。

キャリアプランを綿密に練ってチャレンジしても、転職して現状よりも良い会社に勤めることができる保証はなにもありません。適当にやって後は「運まかせ」、もしくは親戚、親友のコネでも!そうした方が随分とラクです。しかし、「運」というのもアテにならないし、コネで就職すれば断れないし、辞められない。結局のところ、このキャリア教育から学んで活用するしか方法がありません。

また、キャリアプランは転職のみに必要となるスキルでもありません。日常の仕事でも、日常の生活についても、その考え方と幅、そして将来の多岐に渡るリスクの対処法としても役立ち、将来を考えるツールとして、あなたの頭の中に存在します。

キャリアデザインとは別に「コンピテンシー(Competency)」は、企業の人事評価として使用された方法です。この能力区分は、もともと同じレベルの学歴の持ち主が、同じ職場、同じ職種で、同じ仕事を行っているにも関わらず、成績には差がでてくるので、学歴で判定できない他の能力種を調べて、成果が上がる人材とはその仕事において、どのような能力が要求されるか、その行動特性を評価するものです。

例えば、証券会社で東大卒の二人を採用したところ、二人とも債券のセールスの職種に就いたが、一方は成績優秀で、もう一方は全く成果が出ていない場合、成績が優秀であった者は、成績が悪かった者と比較して、どのような種類の能力や価値観があり、習慣や行動特性などの傾向があり、それらを調査し一元的な評価で基準を示したものです。
EQは「その場面にふさわしい感情の在り方」、感情の適切なコントロール能力で、その昔IQ(数理的処理能力の高さ)が高いほど優秀とされていましたが、IQの高さと収入や失業の調査をしたところ関係性がないことが判り、EQが優秀である方が仕事では優位な立場である傾向が見受けられた。

これらの能力評価の概要を念頭に置き、次の能力種を系統別に区分して紹介してゆきます。

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