0438 転職のスキル、準備編35 協働力

<(47)協働力>
仕事はもちろん、仕事でない場合も、何らかの目標に向かって他者と協力しながら進んでゆくことです。これも同じく(56)〜(61)へと進むにつれて難易度が高くなる順となっています。

協働力は、前述した「親和力」と密接な関係の上で成立します。親和が「自分と相手」
の二人称、あるいは限られた人数の他者との関係を前提しているのであれば、協働は「自
分と組織」「自己と集団」のように、目標を共有した上での人間関係範囲が広く設定された
場合となります。

(48)役割理解・・・・・・・・組織、集団の中で自分の役割、他者の役割を認識、理解すること。

(49)連携行動・・・・・・・・関係する者たちと互に連絡を取り、協力関係を築き、目標、目的を達成するために進んでゆくこと。

(50)情報の共有・・・・・・・他者、あるいは関係者と必要な情報を共有する。これは現在では、PC端末や携帯電話などで、サーバーやメールを利用して情報をリアルタイムでアップし、共有化を図ることができます。ここでは、このIT活用の手法とは別に、報連相(報告、連絡、相談)などの意思疎通のことを指し、特に職場では上司との良好な関係を築くため、情報共有するまでのプロセスが大切になってきます。

(51)相互支援・・・・・・・・目標を共にする関係者と、互いに状況を把握、理解しあい不足している部分に対し、補完関係を築くこと。

(52)相談、指導・・・・・・・職場では上司と部下の関係、あるいは先輩と後輩などでよくある場面です。もちろん相談や指導そのもののテクニカルな方法論もありますが、ここで問題となることは、部下から相談を受ける、指導を欲する、そういった信頼を獲得できるかを問う能力です。

(53)他者への動機付け・・・・これも上司と部下の関係に多い場面であります。部下への動機付けを行う場合、大きく3つのポイントがあります。まず、目標設定と目的行動を常に意識させる必要があります。次に洞察力。部下がどこで躓き、どこで迷い、ストレスを感じているか。あるいは優秀な部分はどこか、それらを把握し、助言や注意、そして褒めること。判断によっては支援を行う。最後は、動機付けの大部分は「部下の成長」を前提とします。
動機付けは言い換えると「やる気」なので、仕事上では強制的な状況に置くこともできますが、これでは一定の成長までしか期待できません。つまり必要以上には動機を持たない。動機付けの本来は、本人に考えさせ、行動させ、実力を養うことなので「しなければならない」という意思は、同じ言葉でも「have to → 外部から強制的な意味が強い」ではなく「must → 自発的に行う」としての動機付けでなくてはなりません。

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