0437 転職のスキル、準備編34 親和力

● 対人能力
対人能力とは、そのまま他者との信頼をどのように、どの程度を築くか、その手法です。その能力を分類したものです。

<(38)親和力>
親和力とは、他人との人間関係の構築をより豊かにする力で、幾つかの分類が為されています。
次の(39)〜(46)はその構築上、関係性の基礎とよべる順序となっています。しかし、これらは独立した能力とは言えず、互いに関連、補完することによって、より効果的に働く能力といえます。

(39)親しみやすさ・・・・・・挨拶などはもちろん、相手の話をよく聞き、相槌やリアクション等を示すことによって構築されてゆきます。自ら話すことより「聞くこと」が大切。そして、その反応を相手につたえることがコツ。

(40)気配り・・・・・・・・・相手を観察し、相手のことを思いやる行動を取ること。洞察力もありますが、相手や周りの人に興味を持つことが前提です。

(41)対人興味・・・・・・・・人に興味を持つこと。印象、服装やコーディネート、持ち物や色、声と視線、表情や表現など、相手を感じ取り興味を抱く。
「親しみやすさ」や「気配り」「愛嬌」などは、まず相手に興味を持つことから始まります。その上で取るコミュニケーションなのですが、結果的には相手に自分の好印象を与えるもので、人間関係の構築には欠かせないものです。

(42)共感・・・・・・・・・・相手の話の内容に興味を示し、肯定的な相槌、自分も同じ経験や気持ち、考え方であることを示す。

(43)受容・・・・・・・・・・共感した後、相手の考え方や気持ちを受け入れる。

(44)多様性の理解・・・・・・先に多様性(21、Diversity)を紹介していますが、ここでは狭い範囲での多様性、性格や考え方の違い等を理解し、尊重する態度を示すことです。多様性は、自然に自分の中で育つものではありません。日常で同じ関係性を持った者とばかり共にする、閉じた状態では育ちようがありません。全く違う職業、異なる世代の者、考え方や感受が別に思える者、様々な他者とより多く接する機会を持たなくてはなりません。

(45)人脈形成・・・・・・・・人間関係の継続性。日常的に会う人ではなく、普段あまり会わない人との関係を継続することです。手紙やメールを送ったり、たまに会って近況を話あったり、人を紹介したり、頼みごとを引受けたり、関係性をつなぐ「こまめな行動」が必要です。

(46)信頼構築・・・・・・・・他者から信頼され、他者を信頼すること。この構築はコミュニケーションそのものの目的とも言えます。気をつけなければならないことは、第一印象の好感度です。最初に躓くと、その修正には困難で時間が掛かる可能性が高くなります。第一印象と誠実な対応の連続から信頼は築かれるのです。

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