0440 転職のスキル、準備編37 対人スキル

(67)傾聴する。
相手の話しを聞かない限り、自分の話しは相手に伝わらない。コミュニケーションの原則ですが、あまり重視されていないようです。仕事の場合、上からの一方通行が多いのですが、やる気や信頼を失くす要因の1つです。

(68)楽観的に振舞う。
これはリスクを軽視することではありません。しかし、予測される様々なリスクによって悲観的、あるいは膠着状態にある場合、自分自身も相手も心理的負荷を和らげる効果があります。うまく事が運ぶ可能性ももちろんあるのです。これをアピールする能力、切り返しは時として重要な役割を果たします。

(69)補完関係を築く
相手の性格や能力を見極め、同時に自己の性格や能力を知り、相手の方が優秀である部分には素直に学び、能力を高め、逆に自己の能力の方が優れている部分は、相手を助けて、お互い不足部分を補い、伸ばすべき部分を伸ばす、そのような友好関係を築くことです。関係を築いてゆくには、場合によって感情のコントールも重要な要素となりますが、より能力を高めてゆき、仕事上の貢献性があがることを目的とします。

(70)対人インパク
他者への感心、観察、共感、補助、支援を、倫理性をもって関係してゆきます。これには相手の立場、思考と感情面を把握、又はそれらを感じ取り、自己の感情をコントロールして、意図的に相手の心理に影響を与え、変化を期待します。

(71)自己主張
ポイントは、主張を相手に受止めてもらう、あるいは認めてもらうことなので、普段から感心や配慮をみせ、相手の意見を傾聴することによって、自分の主張も相手に伝わると言えます。
自己主張には「aggressiveアグレッシブ(攻撃的)」と「assertiveアサーティブ(断言、主張」」とがあります。上記の内容はアサーティブによるものですが「和製」的な解釈といえます。米国のキャリアシーンの内容を読んでいると、アグレッシブな主張や意見は、言わば「ワガママ」に似たもので他者の立場や利益を無視した主張に対し、アサーティブはこのアグレッシブに対抗する主張、強引な意見に黙ること、臆することなく抗戦する主張としての位置づけです。

(72)支援する、支援される関係。
互いに苦手、不足している部分を双方で補う関係を築く。このことは他者への気付きや、助ける意味がありますが、メンタリング機能全般を指します。大雑把には、メンタリングはメンター(熟練者)がプロテジェ(未熟練者)に1対1の関係で教えることですが(簡単に言えば先生と生徒のような役割となります)、次のような機能性があります。
   ・キャリア的機能 → メンターがプロテジェの発達支援を行う
   「スポンサーシップ」、キャリア展開に繋がる仕事を与える。
   「推薦と可視性」、上部にプロテジェの存在をアピールする。
   「トレーニング、コーチング」目標設定〜達成までの教育的支援。
   「保護」、プロテジェをリスクから守る行動をとる。
   「挑戦しがいのある仕事を割り当てる」、挑戦への支援行動をとる。
   ・心理的、社会的機能 → プロテジェの心理面を支援、社会性を教育する。
   「役割モデルの提示」、プロテジェに望ましい態度や行動を示す。
   「受容と確認」、プロテジェ個人を尊重し、肯定的感心を示す。
   「カウンセリング」、プロテジェのストレスを相談や傾聴によって軽減する。
   「友好」、上下関係から離れて交流する。

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