0462 転職のスキル、準備編59 コミュニケーションスキル7

前回の続きです。

このように相槌は会話の流れを上手に組立てるパーツです。物語の展開を促す役割を担います。小説を読んでいるページに次に捲(めく)ってゆきます。これに対して「質問」は話しの幅や深さ、背景や奥行を広げてゆきます。話しに出てくる登場人物の性格やエピソード、関係性や感情の在り方、場所、季節、付随する物語。相手が話す内容が様々な質問によって膨れ上がり、また、質問をしないことによって短い内容にもできるのです。

聞き手の相槌によって、話し手である相手は「ロジカルシンキング(論理思考)」を促すことになります。聞いてもらいたい内容を思い出し、どのような構成、範囲、表現を物語の順を追って思考し、話します。
質問は相手にとって「ラテラルシンキング」を与えます。質問に反応して話しの中の人物像、場所の雰囲気、関係性やその時の感情を思い出させる他、頭の中を整理して会話にその背景や付帯的なエピソード等の幅を膨らめてあげるのです。

質問は、その性質によって様々な区分がありますが、相手との関係性や情報の共有性、目的意識、立場等によってその質を選択する必要が出てきます。つまり聞き手である自分が相手の話しを盛上げる役割であるので、「はい」「いいえ」で返答できる質問(クローズクエスチョン)は殆ど不要で、内容を付加する質問(オープンクエスチョン)に限られます。その中でも否定的な追求質問は避けるべきです。

質問はその話す内容を小説とみなし、登場人物とその関係性、場所、時代や季節、そんときの感情、その後や現在との変化などを問います。

<質問>
(4)登場人物の性格、関係性や状況などの質問。
(5)場所や雰囲気、季節、時代、時間的な質問
(6)相手本人のその時の感情、その他の登場人物の感情、あるいは感情の想像を質問。
(7)原因や動機、どうしてそのような事柄が起こったのか。
(8)どのような方法、手段をとったのか、より具体的な質問。
(9)予測の不一致。相手は考えて行動したはずなのに、どうして思っていた通りに進まなかったのか。
(10)if的質問。もしその時、別の手段をとっていたのなら?
(11)その後の関係性や、現在との関係に対する質問。
(12)これから、未来に対する質問。

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