0461 転職のスキル、準備編58 コミュニケーションスキル6

●聞く技術
聞くと言うことは、相手が話している状態なので、そこに「技術」という言葉が加えられることで「より快く相手が話しをする」ように仕掛けること、そうなります。もちろんその前に、相手に興味を持って接し、相手が話しをしやすい環境を作りだし、好感を持たれる態度が必要です。

大きなポイントとしては、相手にストーリーを語ってもらうことです。つまり、相手の話したいことを小説化してもらうように応じるのです。具体的な対応としては「相槌」と「質問」です。 

相槌は会話上、潤滑油の役割となりますから、たいへん重要な役目を担っています。会話が弾むということは、お喋りの「ノリ」なわけで、お喋りは話し相手の刺激によって反応し、活性されてゆくわけです。この相槌が、まったく気のない返事だったり、どうでも好い様な表情をすれば、相手のお喋りは、次第にテンションが下がり、不満足なかたちで会話が途切れてしまうでしょう。

これは、例えば返事をするときにも、できるだけ「はい」を避けて返事をします。そうすると、別の言葉を考えることになります。「そうですか」「分かりました」等の簡単な代替や、話しや伝聞の中の人、物、場所、時間等の「繰返し」が相手には「しっかり聞いている」という印象を与えます。

相槌には「共感」と「驚き」、そして「感想」があります。これらは「よく聞いてるよ」と知らせる以上の「興味を持ってるよ」と、好奇心や期待を相手に返し、それによって、より会話や関係を充実したものに導く、ちょっとしたアイテムと考えて下さい。

<相槌>
(1)共感・・・・・・共感は相手の話している内容や、立場、感想に対して、肯定的に受け止めていることを知らせる、同意や調子合わせです。
(2)驚き・・・・・・大袈裟にならなくとも、驚きを相手に返すことは会話の潤滑油として十分な効果があります。直接的な表現でなくともアクセントを変えるだけも効果があります。加えて「驚き」には「誉める」という効用があります。例えば、部下に仕事を頼んで、直ぐに完了を報告したとき「もうやり終えたのか、仕事が早いねぇ」と言わず「おっ、早いね!」と、ちょっとした驚きでも「誉める」と同等の効果があります。誉め言葉が省略された形になっています。
(3)感想・・・・・・感想には共感と批判があります。共感の感想は簡単に一言で良く「面白い」とか「楽しそう」等でOKです。批判的感想は、つい相手の話しに対し、共感できない部分や流れがあったとき、直接的な表現を避けるために使用します。例えば、「そんな方法でやるからダメなんだ、失敗するんだ」等の批判が口に出てしまうような場合でも「君がそう考えたことは残念だ」とか「がっかりした」とかの感想的な表現に置換えます。個人的感想は相手が否定、批判ができない感情表現です。

この感想表現は、職場でも部下や女性に対して批判や叱るような場面で、有効とされています。相手の失敗や欠点等を直接的な言葉で強く叱り、また否定や批判をすると、相手はあなたに対して「防御態勢」を取り、素直な受取ができなくなります。繰返し同じようなことが起こると関係性は悪化し、改善が困難になります。


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