0453 転職のスキル、準備編50 意思決定9

クリティカルシンキング(critical thinking)>

前々回では「ロジカルシンキング」、前回が「ラテラルシンキング」、これら二つだけではまだ思考法は不完全な状態と言えます。

ロジカルに考えた仕組みや方法は、果たして思い通りの効果が得られるでしょうか?ロジカル思考をより強化するラテラル思考、視点やアイデア、分類や代替といった発想は、確かに問題解決に重要な役割を果たします。そしてこれら二つの思考の組合せによって、適切な意思決定が行えることになります。

しかし。そもそも思考は個人的なものです。趣味趣向や価値観に偏りがあって当然、その道の知識がなければ現実的な発想もできない。また逆に知識ばかり豊富でも、シンプルで魅力的な視点は生まれにくいのではないでしょうか。100人いれば100の発想が生まれます。これを一人でカバーすることはできません。アイデアや理論は他者に意見を求めることで、その思考の補完を行い、適切でより良い問題解決が図れます。

クリティカルシンキングは批判的、あるいは否定的に「疑う」ことです。この効果は「より現実的」に物事を考え、実践において成果をもたらすことに欠かせない思考法と言えます。

自分で緻密に考え、特に欠点が見いだせない方法を、自信満々で他人に話すとあっさり「くだらない」なんてことを返されたようなことはないでしょうか?クリティカルは自己のみで思考することも可能ですが、この場合どうしても視点や価値観、あるいは経験によって様々な角度から、物事を考えることに限界が生じてきます。しかし、他人から意見を求めると、思いがけない批判を受けるものです。この批判を素直に受止め、真剣に意味を考えることによって、自分で考えた案を修正や補足、あるいは大きく方向を変えることによって、より確かな現実に応じた案として強固なものにしてゆくものです。

ロジカル思考は「線」、そしてラテラル思考が加わって「面」となり、この二つの思考法にクリティカルを組合せて「立体」となります。クリティカルによって自己の思考を様々な角度から見直すことによって、より効果の高い意思決定につながります。

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