0454 転職のスキル、準備編51 意思決定10

★0450意思決定6 思考法→http://d.hatena.ne.jp/sotton/20141007
★0451意思決定7 ロジカルシンキングhttp://d.hatena.ne.jp/sotton/20141009
★0452意思決定8 ラテラルシンキング→http://d.hatena.ne.jp/sotton/20141013
★0453意思決定9 クリティカルシンキングhttp://d.hatena.ne.jp/sotton/20141017
上記4回にわたって意思決定と密接な関係を持つ思考法について駆け足でありますが、紹介させて頂きました。

さて、前述したアイコさんのプレゼントの件→http://d.hatena.ne.jp/sotton/20140915
その意思決定についてもう一度「思考法」の観点から見てゆきましょう。

いつもの交流会(飲み会)に得意先の上司が来る、その上司が誕生日。アイコは仲の良いメンバーからその連絡を受けます。これが最初の「入力」にあたる箇所で、動機や起因となるわけですが、アイコは「誕生日=プレゼント」と短絡的な発想をします。プレゼントを買うという行為は「処理」であり「方法」です。先にHowがありWheyの「なぜプレゼントを買うのか?」を跳び越えています。

そしてアイコは交流会メンバーにプレゼントの有無を尋ねますが、消極的でどっちつかず。アイコにとっては参考となる意見を求めたのでクリティカルな考えでしたが、処理の変更には至りません。しかし、動機や起因である「なぜプレゼントを買うのか」について考えることになります。動機は外的要因が「得意先の上司が誕生日」でこの事実は動かせません。内的要因は「より良好な関係性」と「自己の好感度をアピール」ですが、これは疑うことができます。そもそもプレゼントをしたくらいで今後の関係性に影響があるのか?好感度を印象づけられるのか?相手はプレゼントなんか欲しがっていない、気にしなくとも何も変わらない、等など。こう考えると「処理」に該当する方法は他にも選択肢が増えます。プレゼントをやめて仕事上で便宜を図る、飲み会時にメニューを特別に増やす、他のメンバーと共同でプレゼントを渡す、等など。

上記で動機そのものを「疑う」ことはクリティカルシンキングにあたり、これによって内的要因の視点は変化します。また、疑うことで、別の方法を考え選択肢を増やすことはラテラルシンキングになります。しかし、アイコは単純にプレゼントをあげることを考え、その方法は変わりません。もし、他のメンバー全員がプレゼントを用意し、アイコだけがプレゼントを持って行かなかった場合、相当に立場が悪くなります。アイコは漠然とこのリスクを考えていました。この考えは、他のメンバーがどのような行動に出て、自分はどのような行動を取れば有利であるのか?については「ゲーム理論」にあたり、他のメンバーがプレゼントを用意してもしなくとも、アイコ自身がプレゼントを渡すことは最善と言えます。

意思決定のプロセスが「動機」「現状把握」「目標設定」「立案、計画」「選択基準と選択」「リスクマネジメント」の6つで構成され、処理されることはロジカルな考え方です。

また、アイコが百貨店でプレゼントの選択する際にも友人に意見を求め、プレゼントの選択肢を増やし、スポーツグッズ等のプレゼントは当初、アイコにとって想定していないものでした。その結果「出力」となるものはプレゼントを贈ることに違いは生じませんが、その内容は「靴下」→「歩数計」となり、そこにはクリティカルとラテラルの思考法が関与しています。

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